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Nagi's Blog

【レトロ】The Calculator 1世紀以上前のダイヤル式加算機

· 最終更新: · 4 分で読めます · 1900 字 レトロ計算機

今回は、古い加算機を紹介します。黒い木製の台座に、7つのダイヤルがずらっと並んだ計算機です。

1世紀以上前の製品を手に入れることができたのが、まずうれしい。電卓よりずっと前の道具で、今もこうして数字を動かせるというのがいいですね。

木製の台座に収まったThe Calculator。7つのダイヤルと桁を示す金色の文字が並ぶ

基本情報

商品名The Calculator
サイズ(mm)305x85x55 (LxWxH、台座込み)
材質金属、木材
計算桁数7桁
製造年1915〜1922年ごろ (個体の製造年は不明)
製造国アメリカ
価格(当時)12.50ドル (1920年の広告)
電源不要

超絶アバウト解説

色々調べた情報とか実機を見て分かったことをゆるーく解説します。 一応、下調べはしているつもりですが間違ってたらごめんなさい。。

本体中央にはメーカー名と、アメリカのミシガン州グランドラピッズの地名が書かれています。

機種の照合には、実機を紹介しているJaap’s Mechanical Calculators PageのThe Calculatorを参考にしました。掲載された楕円形の本体、木製台座、7つのダイヤルという特徴が手元のものと一致するため、この記事ではThe Calculatorとして紹介します。

同ページでは1915〜1922年の製品として紹介されています。ただし、これは機種の年代で、手元の個体の製造年まで特定できたわけではありません。

スミソニアン博物館にも所蔵されている

スミソニアンの国立アメリカ歴史博物館にも、The Calculatorの所蔵記録があります。同館の個体は製造年が1920年と登録されています。黒く塗られた7輪の加算機で、円盤の大きな穴から答えを読むという説明も、手元のものと共通しています。

同じ記録には、1920年7月の『Popular Science Monthly』に掲載された広告で、価格が12.50ドルだったことも記載されています。これは当時の広告価格です。

さらに、同館にはCalculator Corporationの操作説明リーフレットも所蔵されており、こちらは1917年ごろの資料とされています。手元の個体が何年製かは分かりませんが、100年以上前に使われていた道具だということが、当時の資料からも伝わってきます。

ダイヤルを回して数字を入れる

数字キーはなく、各桁に0〜9の目盛りと、穴の開いた円盤があります。入力したい数字の位置に棒を差し、時計回りにストッパーまで回すことで、その桁に数字を足します。操作方法は実機の解説と実演も参考にしています。

台座の下側には、右からUNITS、TENS、HUNDREDSと桁の名前が書かれています。右端が一の位、その隣が十の位。一番左はMILLIONSなので、百万の位まであります。

The Calculatorの右側3桁。円盤の周囲に0〜9の入力用目盛りがある

たとえば123を入れたいなら、百の位で1、十の位で2、一の位で3をそれぞれ入力します。123という数字をひとつのダイヤルで入れるのではなく、桁ごとに分けて足していくわけです。0の桁は動かす必要がありません。

まずは右端のダイヤルを動かしたところ。棒を差して回す動きが分かります。純正のスタイラスがないのでプラスドライバーで回します。

繰り上がりは自動、桁下がりは自動ではない

この加算機は、足し算の繰り上がりを自動で処理してくれます。一の位で9を超えると、隣の十の位も動きます。桁が変わるたびに自分で隣を操作する必要はありません。

右端の桁に続けて数字を足しているところ。繰り上がって、左隣の桁の数字も変わります。

ただし、繰り上がりができるからといって、桁下がりも自動でできるわけではありません。 逆向きに回しても、引き算に必要な桁下がりまでは処理してくれません。

たとえば10から1を引く場合、一の位を0から9へ戻すだけでは、十の位の1が残ってしまいます。足し算を逆向きにすれば、そのまま引き算になるというわけではないんですね。この片方向だけの繰り上がり機構は、The Calculatorの実機解説でも説明されています。

本体と木製台座

本体は台座から取り外せます。外した状態がこちら。横長の楕円形の本体が、台座のくぼみに収まっていたのが分かります。なんか本体裏の接着剤みたいなのがにじんでますが、できる限り掃除しました。

木製台座と、台座から取り外して手前に置いたThe Calculatorの金属製本体

台座の側面には小さな穴もあります。同型機の紹介によると、これは操作用の棒を収納するための穴とのこと。スタイラスはついてきませんでした。

The Calculatorの木製台座の側面に開いた、操作用の棒を収納する穴

こういう昔の仕組みを手元で動かせるのはうれしいですね。

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